突き抜けるほどにカラフルで煌びやかな印象の本作。
アメリカ発祥の概念「diversity(多様性)」を、明るく鮮やかな「MOOONY」のロゴで表現したのだろう。
ダイバーシティ、すなわち多様性とは、性別や年齢、国籍、障がいの有無、性的指向、宗教・信条、価値観などが異なる人々の属性を尊重する考え方として、近年日本でも浸透してきている概念であり言葉だ。
視点を左と右に分けて作品を眺めると、それぞれ特徴の違う人の顔のようにもみえる。
うっすら背景に重なるのは世界の大陸名・・・浮き出てくる映像は世界地図か。
いや・・・これは「パンゲア」だ。
かつて地球上にはパンゲア大陸と呼ばれる一つの超大陸のみが存在し、これが中生代末より分離・移動し、現在のような大陸の分布になったとする説がある。
遥か昔、世界はひとつだった。
多様性が謳われる現代(いま)こそ我々は、時を遡り、ひとつに繋がっていた人類の起源に思いを馳せるべきなのかもしれない。
ともすれば重くなりがちなテーマを前に、色とりどりの眩い輝きを放つMOOONYという光源が、世界の未来を明るく照らすのだ。
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